切ない親の気持ち 

奈々子に    (吉野 弘)

赤い林檎の頬をして 眠っている 奈々子。

お前のお母さんの頬の赤さは
そっくり 奈々子の頬にいってしまって
ひところのお母さんの つややかな頬は少し青ざめた
お父さんにも ちょっと 酸っぱい思いがふえた。

唐突だが 奈々子
お父さんは お前に 多くを期待しないだろう。
ひとが ほかからの期待に応えようとして
どんなに 自分を駄目にしてしまうか
お父さんは はっきり知ってしまったから。

お父さんがお前にあげたいものは 
健康と自分を愛する心だ。

ひとが ひとでなくなるのは 
自分を愛することをやめるときだ。

自分を愛することをやめるとき
ひとは 他人を愛することをやめ 世界を見失ってしまう。

自分があるとき 他人があり 世界がある。

お父さんにも お母さんにも 酸っぱい苦労がふえた。

苦労は 今は お前にはあげられない。

お前にあげたいものは 香りのよい健康と 
かちとるにむづかしく
はぐくむにむづかしい
自分を愛する心だ。


私の学習机の引き出しの中から出てきた一枚の紙。そこにはこんな詩があった。
これはたしか、高校生の時、担任の先生がみんなにくれた詩だ。
10年以上経った今、この詩を改めて読んで、
胸がキューっとしめつけられるような気持になった。
まだ、親ではないけれど、大人になって、本当に自分を愛せなくて世界を見失ってしまったことがあったから。
そして、やっぱり自分が自分を愛さないと、他人を愛せないし、自分が幸せじゃないと、他人を幸せにできないって、本当の意味で心から気づいたのが最近だったから。
今、このタイミングでこの詩に再会できたのも、偶然ではなく必然だったような気がして、スピリチュアルな体験をした気分♪

まずは自分を幸せに。
自分勝手でわがままに聞こえるかもしれないけど、
それがひとのためになると思うし、
自分が発するパワーって大事だと思う。

この詩のお父さんの気持ちを考えるととても切ないけれど、
いつか自分もこんな気持ちになるんだろうなぁ。

親は、「幸せな子になるように」と幸子と名付けてくれたけど、
自分が幸せな分、人をもっともっと幸せにすることが私の生まれ持った使命だと思ってる。
だから「名前負けしてるな~」とか思われないように、絶対絶対幸せになるぞ~!!
そして、世界中に幸せをふりまきます(*^^)v
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by as-maesachi | 2011-05-07 09:10